ジャワ更紗のアレンジ
〜七夕に、タペストリーで天の川を〜
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7月7日は七夕。この日、北東から南西の夜空を流れる天の川を挟んで、織姫と彦星は年に一度だけのせつない出会いをします。晴れた日にはこの川を渡り、互いの手と手を取り合って、つかの間の幸せを確かめ合うことができますが、雨の日には、この川は渡れません。二人は川の両岸に佇んで、ただ互いの姿を見つめるだけ。なんとも切ない伝説です。
中国から伝わったこの伝説が日本に定着したのは奈良時代のこと。万葉集にはなんと130首を超える、七夕にまつわる恋の歌があるそうです。
「この夕降りくる雨は彦星の早漕ぐ舟の櫂の散りかも」
(万葉集・詠み人知らず)
もともとは旧暦の7月7日(現在の8月4日)だったこの七夕。この時期は雨も少なく、織姫と彦星は毎年のように出会うことができたはずですが、現在では梅雨の真っ最中とあって、なかなか二人は出会えない。それゆえ余計に、せつなさが募ります。さて、そんなせつない七夕に、お勧めしたいのが、まるで流れる川のような、細いジャワ更紗のタペストリーです。
今日ご紹介する更紗は、ジャワの大地を思わせる自然の茶色をベースに、薄茶色で、川の流れのような波型の模様を染めたもの。そして、その上に、まるで川面に浮かぶかのように、草花模様が染められています。
この更紗を、幅の狭い木彫りのハンガーやパーティションに、さっとかけてみてください。まるでお部屋の中に川が流れているような、そんな不思議な雰囲気をかもし出します。
このタペストリーはお客様だけの天の川。たとえ雨が降っても、この川はいつも、大切な人との出会いを約束してくれます。
七夕の夜、大切な人と、まるで織姫と彦星のようなロマンティックなひとときを・・・。
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